みやこぐさ 京草 (マメ科)

ミヤコグサは全国の日当たりの良い野原や路傍に見られる小さな多年草です。群生して春から秋にかけての長い期間花を咲かせるのでよく目につきます。細い茎は地を這うように放射状に伸び、斜め上に花茎を伸ばします。1cmの花は一つでは一見ぱっとしませんが、鮮やかなレモンイエローで群れ咲くと華やかで美しく、派手なようで優しげな色がで心に染みます。 【“みやこぐさ 京草 (マメ科)”の続きを読む】
ごまのはぐさ 胡麻の葉草 ゴマノハグサ科
![article155[2].jpg](http://blog-imgs-23.fc2.com/g/o/m/gomanohagusa/article155[2].jpg)
ゴマノハグサ科の植物には花の美しいものが沢山あります。彩り豊かで個性的な姿かたちの様々な原種から、数え切れないほどの園芸種がぞくぞくと生み出され、庭や花壇を豊かに彩っています。今頃の花ならキンギョソウが盛りでしょうか。園芸種でなくてもオオイヌノフグリやトキワハゼ、ムラサキサギゴケなどが、身近なところで可憐な花を咲かせています。
薬草・ハーブにもゴマノハグサ科のものが多く玄参(ゲンジン)・ジギタリス等が有名です。
箪笥にするキリもこの仲間です。
このようにゴマノハグサ科の植物は、私たちにとって大変馴染みの深い一族です。
では今回取り上げるゴマノハグサ科ゴマノハグサ属ゴマノハグサとはどのような植物でしょうか?
まず花は小さい・色が地味・不細工で観賞価値はありません。草丈1.5mに黄緑白色の1cmから5mmくらいの不ぞろいで形の整わない花を咲かせます。花後の若い果実にチロチロ舌のような雌しべが残っていて、これがまた変な感じです。私はこの花に初めて接したとき、あまりに不気味で不細工な姿に、海辺でフナムシに出会ったときのような不快感すらを覚えました。
ゴマに似ているという葉を2枚ずつ抱いて(対生して)スマートに伸びる姿は整っていて美しいのですが、花の不器量を強調してしまうようです。
そしてもともとどこにでもあるような草ではなく、山地の草原や藪に紛れて黄緑色の花を咲かすため、なかなか出会う機会はありません。私自身はおんたけの高原で初めて出会ってから、再び見つけ出すまで5年かかりました。まあこれは私の観察不足が原因でもありますが・・・。
では薬用に関してはどうかと言いますと、これも利用されることは殆どないようです。肥厚する根茎が玄参という薬草に似ているので混同されることもありますが、玄参は中国原産の別種です。
下の画像はゴマノハグサの実生一年苗の根茎ですが、さらに成長すると大振りのニンジンほどの大きさになります。因みに玄参はこのような地下茎を喉の炎症を抑える薬として非常に珍重されるようです。
ピンボケですいません。こまごま書いてきましたが、つまりゴマノハグサは人間にとって地味で目立たず特に役にも立たないような存在なのかもしれません。
現在ではゴマノハグサの育つような草原や雑木林が開発で失われ、外来種との競争にも巻き込まれ、絶滅への道を歩みつつあります。
このような場合、もしゴマノハグサがカタクリのように美しい花を咲かすか、あるいはタコノアシのようにユニークな特徴と名前を持っていたなら、保護を訴える声は説得力を持つかもしれません。しかしゴマノハグサのように、地味で人に好かれるような魅力に乏しい野草が消え去ろうとするとき、果たして真剣に保護を考える人がどれくらいいるでしょうか?
多くの野草に接するにつれ、次第に地味で目立たない花にも眼がいくようになり、ゴマノハグサもよーく見ればどこかしら可愛げなはずだと探し初めて数年。
初めて見た草はらはその間に開発で消滅してしまいました。一昨年ようやく見つけたのはおんたけにある東屋の、裏庭の草むらの中でした。おバカなことに毎年気付かずに草むらごと刈り取っていたようです・・・。
ともかく再び出会っての印象は、やっぱり地味で可愛げのない不細工な花だなー、というものでした。でもいい味出してる、一度見たら絶対に忘れないちょっとユーモラスなお姿です。
人間がどう思おうが、ハナバチが盛んに訪れていたので虫には魅力的なのでしょう。でもどうやって虫を誘っているのか、よく分かりません。
晩秋にキリの実に似た果実が熟し、中から真っ黒な小さな種子が沢山出てきます。花同様に形が不ぞろいで大きさがまちまちですが、蒔いてみると良く発芽しました。各地で絶滅危惧指定されているので栽培が難しいかと思っていましたが、鉢植えでも難なく成長し、発芽当年に開花・結実しました。ただ芽だし直後は腐りやすいので、清潔な環境で管理します。大阪の夏も乗り切り今年も無事に芽を出しています。

無事に育てば今年は沢山種子が採れると思います。どなたか里親になってやろうという方はいらっしゃいませんでしょうか?お庭に植えてみれば案外良いアクセントにもなると思います。
くされだま 草連玉 サクラソウ科

夏にリシマキアの学名で切花が流通します。茎は1m超になり、濃い緑色の革質の柳葉を対生または3〜4輪生させ、茎の頂近くから鮮やかなレモンイエローの花を円錐状に群がりつけます。園芸種でもこれほどの美しい姿をもつものは稀です。
学名で呼ばれるのはクサレダマの語感を嫌ってのことでしょう。黄色い花を枝先に密に咲かす南ヨーロッパ原産の潅木レダマ(連玉)に似た草という意味なのですが、レダマには花が黄色い以外は全然似てないようです。
レダマについては、motion_emotionというサイト内クサレダマの記事中で大変詳しく紹介されていますのでご参照ください。
レダマは江戸時代に渡来して、舶来の花木として珍重されたそうですが、比較的短命で枯れやすいことと、猛烈にカイガラムシが付くのとで、次第により作りやすく品種も豊富なエニシダにとって換わられて、今ではほとんど作られないそうです。
このクサレダマの花自体は混じりけのない黄色なのですが、がくの縁が朱赤につまどりされていて、花穂に当たる光の角度によっては燃え立つ炎の色を思わせます。クサレダマの命名者は、レダマに形状が似ているからというより、この植物の色彩的でエキゾチックな雰囲気を、南欧産の当時の珍重な花木の代表格のレダマに仮託したのではないでしょうか。
それしても、わざわざ頭にクサを持ってくる必要はないわけで、どこかの駄洒落好きの思い付きを、面白半分で引っ張り続けているように思えてなりません。
ところで木のほうのレダマですが、学名をSpartium junceum L.といいます。なぜそれがレダマと名付けられたかと言うと、レダマが輸入された際にRetama monospermaという植物と名前を取り違えて、しかもいつのまにか濁点までついて、そのまま定着してしまったようです。因みにRetama monospermaの花の色は「白」です・・・。
湿地に生える植物ですが、乾燥させなければ鉢栽培は容易です。地下茎を縦横に伸ばすので、毎年植え替えて地下茎を整理します。繁殖は地下茎を分けるのが簡単ですが、種子繁殖も容易で発芽翌年には開花します。百貨店などで簡単に苗が手に入ります。自生の株は絶対に持ち帰らないことです。
水揚げはよいのですが、一つ一つの花は比較的短命で、花屋で切花を買っても輸送のストレスなども重なり、すぐにポロポロと花が落ちてしまいます。自宅で育てて朝採りすれば、つぼみまで咲きあがり、美しい花が長く楽しめます。
今回はmotion_emotionさまの素晴らしいサイトmotion_emotion 自然のことを少しずつから記事を引用させていただきました。
しらねせんきゅう 白根川きゅう セリ科
![article152[1].jpg](http://blog-imgs-23.fc2.com/g/o/m/gomanohagusa/article152[1].jpg)
アレンジやブーケ用花材として女性に人気のホワイトレースフラワーは、柔らかなカーブを描くステムに、カスミソウのような繊細な小花を豊満に咲かせて天国的なイメージを抱かせます。
信州の渓流沿いには、夏の終わりごろになるとホワイトレースフラワーを少し骨太にした感じの、シラネセンキュウの花が開き始めます。大きなものは高さ1mを超えて、花の直径は一房20cmにもなります。近づいてみると一つひとつの花にも整った形で美しく、かすかに芳香があります。

セリ科の植物は図鑑などの写真では非常に似通ったものが多く、種の同定にはいつも戸惑います。文章での説明では「葉は3出羽状複葉。小葉は卵形、粗い鋸歯と縁に微毛がある。7〜8月ごろ、複散形花序を出し白色の小花を多数着ける」と難しい用語が並び、私の低容量の頭では、フリーズを起こしてしまいます。
実物を丁寧に見比べれば、それぞれしっかりした個性を持っているので簡単に見分けられるのですが、いざ言葉で伝えようとすると難しいことになってしまいます。学問云々の話は別にして、何事でも正確な理解を得るには、実物に触れることが近道だと思います。
新芽はセリ同様に食べられますが、香りも味も少し強く感じます。汁の実にしたり、お浸しにするのですが、ある本によるとインスタントラーメンとの相性が良いとか?
シラネセンキュウとは、白根山に生えるセンキュウに似た植物という意味です。センキュウとは中国産の香気の強い薬草ですが、香りも姿もあまり似ていません。因みにシラネセンキュウは中国野菜風、センキュウはちょっとカレー粉のような臭いです。
生える場所も日光の白根山に限らず、山地なら木漏れ日の下で普通に見られますが、相当湿り気の多い肥えた土壌を好むようです。
晩秋にこれもまた言葉で説明し辛い、独特の形の種子を実らせます。茶色くなった頃に採取して採り播きにするとよく発芽しますが、冬越しが大変なので保存して一月頃に播くのが良いと思います。栽培は容易な部類で、二年目から開花します。鉢に植えると小さく作れます。最近はホワイトレースフラワー等のセリ科の園芸種も人気が出てきましたが、在来のセリ科の野草のもつ園芸的価値を見直すきっかけにもなればと思います。
水揚げが良く、茎がしっかりしていますので切花に向いています。雨に当てないことで花持ちが良くなりますが、花が散りやすいのがセリ科の花の共通の欠点です。
くるまばな 車花 シソ科
![article118[1].jpg](http://blog-imgs-23.fc2.com/g/o/m/gomanohagusa/article118[1].jpg)
シソ科というのは中国では口唇科というそうです。クルマバナの花は口唇科そのまんまといった感じです。筒状の花が上下に割けて上唇と下唇に分かれた花を唇形花といってシソ科の花の代表的な特徴です。広い下唇の部分がハナバチの仲間なんかに留まりやすくなっていて、ハナバチは先細りの筒の中に頭から潜り込んで中の蜜を吸います。そのとき筒の途中に突き出たおしべからハナバチの体に花粉がくっついて、他の花へと運ばれていきます。ハナバチに受粉のお手伝いをお願いするお礼に、ソファーと甘い飲み物でおもてなししてはるんですね。
クルマバナは山地の路傍や草はらに多い野草です。生活力が旺盛なようで、よほど暗い林庄のような所でなければどこにでも生えています。山歩きがお好きな方には馴染みのある植物ではないでしょうか。
日当たりのよい草はらが最も好みらしく、そんな所では何段にも花の輪を重ねて、高さ50cmを超える茎を真っ直ぐ伸ばします。一つ一つの花は5mm以下と小さいのですが、次々に咲かせてよく目立ちます。秋にがく筒と呼ばれる花のさやの部分が紫に染まるのが美しく、味わい深いものです。
反対に雨で土壌が流されたような厳しい環境では、蔓草のような細い茎で這うように枝を広げ、高さ5cmにも満たない華奢な花茎を立ち上げて、より小さな花をしょぼしょぼと咲かせます。まるで別の植物かのように印象が変わります。
過酷な環境でも巧みに順応してしっかり種子を生産するクルマバナは、本当に強い植物だと思います。にも関わらず群生しているのには出会ったことがありません。単独で生きるのには強くても、他の植物との競争はあまり得意としないのかもしれません。
種子からの栽培が簡単で、挿し芽でもよく増えます。花の華やかさでは園芸種に劣りますが、草姿全体の印象が趣深く、育てて良いものです。
のびのび育てて切花にすると、すんなり伸びた茎にリズミカルに付く葉と花のバランスがよく、この野の草の意外な魅力に気付きます。
いぬごま 犬胡麻 シソ科
![article141[1].jpg](http://blog-imgs-23.fc2.com/g/o/m/gomanohagusa/article141[1]s.jpg)
晩夏から初秋にかけて真っ直ぐ伸びた茎の先に、キンギョソウの親戚のような花を咲かせます。肥沃で日当たりの良い水辺を好むようです。適応範囲が広いのか、かなり標高の高い湿地にも平地のドブ川の淵でも見つかります。とは言っても雑草同然というほど多いものでもありません。
シソ科の野草としては花が大きく美しいのに、種子がゴマに似ているが役に立たないのでイヌゴマ、別名をチョロギに似ているが違うのでチョロギダマシと、ネガティブな扱いが多く損をしているようです。この植物がもし高山植物で、もう少し優雅な名前を貰っていれば、もっと人気を得て広く知られていたことでしょう。あまり好かれぬ理由は茎に下向きに密生したトゲトゲのせいというのもあるでしょうが。
ところでよく「種子がゴマに似ているから」といわれるのは、納得がいきません。はっきり言って似ていません。むしろ葉は似ているようですので、葉が似ているが違うからというのが本当だと思います。あるいは全体の草姿が似ているかも。この点は今年は実際に「ゴマ」を育てて比較検討してみようと思っています。

花が美しいので栽培してみようと初夏に挿し芽を試したら、5日足らずで発根し驚きました。湿った所に地植えすると地下茎で増えるだけでなく、地上茎が倒れたところからも発根し、盛んに増殖します。しかし2年たっても3年たっても一向に花が咲かず、ただのトゲトゲの痛い厄介な草でした。
半日陰に植えたのがいけなかったのかと日当たりに移すと、ようやく念願の花を見ることができました。身近な草のなかには丈夫で強いようで、デリケートで気難しい一面をもつものが多く、植物の生命力の強さと、環境に依存するゆえの弱さを考えさせられます。
春たけなわに、おんたけの路傍でイヌゴマがぞくぞく芽を出しているのがみずみずしく美味しそうに見えたので、天ぷらにしたことがあります。
味は別段苦くもなく、香りがある訳でもなく、特徴のないものでした。
そういえばシソ科の仲間なのに香りが印象にありません。トゲが多いから触らないためか、香りが弱いのかは、春が来たら確かめてみます。
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かわみどり 川緑? シソ科
![article113[1].jpg](http://blog-imgs-23.fc2.com/g/o/m/gomanohagusa/article113[1].jpg)
中国では「カッ香」(漢字入力できません)と呼んで風邪薬や胃腸薬に使われる重要な薬草です。日本では全草を干したのを排草香といって、お香の材料になるそうです。ハーブの世界ではコリアンミントとしてお馴染みだとか?
それぞれの別名の通り、強い芳香を特徴としている野草で、世界中で盛んに利用されています。しかし日本ではあまり利用されてないようです。
理由はその香りにあるようです。基本はミントなのですが、そこにアニスのような香りが混ざります。アニスやフェンネル(ういきょう)の香りは、西洋やインド世界では大変好まれているのですが、なぜか日本ではあまり好まれません。好きだという人もいますが、現在のところは全く受け付けないという人の方が多数派でしょう。しかし食生活・嗜好の変化により、次第にカワミドリやアニスのような香りにも馴染むようになれば、少しずつ人気がでてくることでしょう。(アニスの香りは歯磨き粉に砂糖を混ぜて煮詰めたような感じ?)
山地の川べりや湿地に普通に見られ、よく群生します。草丈は腰の上位まで伸び、ビロードのような感触の葉と紅紫色の花穂が印象的です。
カワミドリという和名には普通「川緑」の字が当てられますが、由来は不明らしいです。川の傍に生えて緑だから、というのはよくわかりません。
ちょっと語源から調べて見ましょう。
緑の黒髪という慣用句があります。黒やのに緑とはどないやねん、と思っていましたら「緑」という言葉はもともと色を表す言葉でなく、「水(みづ)」を語源とする「みずみずしい」さまを表す言葉なのだそうです。
そこからカワミドリのミドリも「みずみずしい」の意として、川辺に生えてみずみずしいから付けられた、と言いたいところですが、これもしっくりきません。この草はどちらかというとカサカサした印象がしますので・・・。
結局本当の所はどうなんでしょうか。
花が美しく群生する性質から、北海道のどこかの町でラベンダー畑のように植栽利用されているそうです。生態系保全への配慮から、緑化事業に園芸種や外来種を使わず、在来の野草を植える試みの一つです。野生植物を緑化に利用することは、賛成・反対両論ありそうですが、私はこのような試みは大変意義深いことだと思います。
近代、経済性や人間の嗜好のみを優先して、乱暴に自然を作り変えてきた今までのやり方をこれから先も続けてもよいのか、一人ひとり考え直すべき時が来ているのではないでしょうか?
栽培は簡単で、実生・挿し芽どちらでも簡単に増やせます。乾燥はあまり好まず、ハダニがつくので注意します。多年草ですが、冬に消滅しやすいので種子で更新するのが安全です。
切花にするのも良いですし、花穂はドライフラワーになります。もちろんハーブティーにもできます。
ひなのうすつぼ 雛の臼壷 ゴマノハグサ科
![article129[1].jpg](http://blog-imgs-23.fc2.com/g/o/m/gomanohagusa/article129[1].jpg)
ヒナノウスツボ、響きが良くて可愛い名前ですね。よい名前を貰った野草の代表格でしょう。それだけに実物を見たときのギャップというか、なんというか・・・は相当なものです。草丈30cmに疎らに咲く長さ1cmの茶色い花を見て雛の使う道具を連想されたようです。

私だったらホシエビソウか、エビツリソウと名付けたと思います。可愛いかどうかは好みの問題として、ものすごく地味で渋ーい花です。しかし花柄が粘液で光り、開花後白い雌しべがにゅっととびだして来て、なかなか自己主張の強い野草です。
「臼壷」って何やろ、どんな壷やろ?と前からちょっと気になっていましたので、百科事典で調べてみましたが、見つかりませんでした。臼型の壷のことでしょうか?でも臼にはどうしても見えません。あえて似ているといえば「墨壷」でしょうか?
という事で、ひょっとして最初「雛の墨壷」と言っていたのが、どこかで間違えていつの間にか「臼壷」に定着したんではないか、と言ってみます。
どなたか「臼壷」の正体をご存知の方はいらっしゃらないでしょうか?お茶の道具にありそうな名前ですが・・・。
昨年人からいただいた種子から育てました。春蒔きで発芽率30%くらい、成長は早く発芽後3ヶ月で開花しました。サワオトギリという小型の野草と寄せ植えにしたら、なかなか風情があって良いものでした。種子が熟す間際に、台風の塩害で全滅させてしまい可愛そうなことをしました。
つれあいにヒナノウスツボを覚えているか聞いて見ると、「『ぼのぼの』みたいなん?」と返事が返ってきました。
それで思い出しましたが、蕾を正面から見ると『ぼのぼの』かアザラシみたいで、なかなか可愛いらしいのでした。画像がないか探してみましたが、残念ながら見つかりません。
もしヒナノウスツボに出会う機会がありましたら、ぜひ蕾を探してご覧ください。
2005-5-22 追記
花図鑑のボロボロブログ!のサツキヒナノウスツボにトラックバックさせていただきます。
近似種サツキヒナノウスツボの詳しい解説と珍しい果実の画像がご覧になれます。
なんばんはこべ 南蛮繁縷 ナデシコ科
![article112[1].jpg](http://blog-imgs-23.fc2.com/g/o/m/gomanohagusa/article112[1].jpg)
怪しい名前に妖しい姿。植物図鑑で初めてナンバンハコベの挿絵を見た瞬間、即座に私の見たい花リストのトップにランクされました。
れっきとした日本の野生植物ですが、外来種と勘違いしてナンバンと冠したそうです。直径1.5cmの花に1m以上に枝を広げる蔓草を、ハコベの仲間と分類できたのですから、確かな学識の持ち主だったのでしょう。しかし命名者のイメージする南蛮というのは、どういう世界だったのかちょっと気になります。と言うか花の形から、西洋の紋章をイメージしたというほうが私的には納得します。
ナデシコ科の植物では珍しく、花の後に黒い実がなります。画像の左端のは膨らんできています。蔓になるのも変わっています。しかしこれは他の草にもたれかかって伸びる程度で、厳密には腰が弱いノッポの草と呼ぶべきでしょうか。
ナンバンハコベを初めて図鑑で見た翌日に意気込んでおんたけを歩いていると、路傍であっさりと見つかってしまいました。車道沿いの法面の斜面で、カナムグラやヒルガオと絡み合って、図鑑の通りの花を沢山咲かせていました。同行した家族にしきりに「これは珍しいで」と解説し、悦にいっていたのですが、間もなくおんたけではごく普通の雑草の類だと知れたのでした。一度気付くと何度も通った道端にいくらでも生えています。ほんと私は何を見てたんでしょうか。
ナデシコの仲間は挿し芽ができるはず、と試してみたら、簡単に根付きました。種子は毎年蒔いてみるのですが、発芽成績は芳しくありません。発芽すれば栽培はとても簡単で当年開花します。
水揚げが良いので切花にも良いと思います。実の頃に秋の草と混ぜ生けにすると、季節感が出て良い味がでます。南蛮なんて名前をつけられていますが、和風の取り合わせが良く似合います。
たこのあし 蛸の足 ベンケイソウ科?
![article111[1].jpg](http://blog-imgs-23.fc2.com/g/o/m/gomanohagusa/article111[1].jpg)
国に絶滅危惧指定されて田んぼの雑草から一躍脚光を浴びる存在になりました。草丈は1mくらいになり、画像のように5mmほどで花弁もない地味な花を咲かせます。蛸が足を巻いているように見えますか?うちのはどちらかというと烏賊の足って感じでしょうか。
ともあれケッタイな名前と珍奇であるということで、一気に有名になりました。「タコノアシ」と検索エンジンにかけるといくらでもヒットします。
野生のものには出会ったことがありませんが、以前所属していた自然保護を目的とした種子交換サークルで入手した栽培品種子から育てています。埃のように細かい種子で大丈夫やろか?と思いましたが、春に蒔くとゾクゾクと発芽してきました。その後の成長も早くあっというまに30cm丈になって花が咲きました。秋に紅葉して茹蛸になるというので楽しみにしていたら、台風の塩害で葉が早々に落ちてしまいました。
とにかく水飲みで、朝に受け皿をひたひたにして出かけても、夜には乾いてうなだれています。地下茎をばんばん伸ばしてやたらと芽を増やします。蔓延るとちょっとした沼地ならすぐに干上がってしまいそうな勢いです。千切れても泥の中から再生するタコのようにしぶとい草。
でもタコだけに乾燥には滅法弱いタコノアシは、湿地がなくなると生きていけません。逃げ込んだ田んぼも除草剤で追われ、いつの間にか姿を消していきました・・・。
ところが最近は無農薬農法の普及や、治水の考え方の変化から復活の兆しらしいです。
たまに新聞で「絶滅危惧種タコノアシ見つかる」という記事を見かけます。
我が家で増えまくったタコノアシも近所の川原に放流すると、「幻のタコノアシ復活・・・」と騒ぎが巻き起こるでしょうか?(しませんが)
植物図鑑では、ベンケイソウ科と言われたり、ユキノシタ科に入れられたりしています。全体の印象がベンケイソウにそっくりですが、稀に現れる花弁のある花はユキノシタ科に似ています。でもDNA解析するとアリノトウグサに近縁ということになるらしいです。
私はややこしいこと言わんと、もうタコノアシ科にしとけばエエと思います。そうすればみんなに名前を覚えてもらえて、この地味な目立たない野草がいつの間にか絶滅、というリスクが減るのではないでしょうか?













