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身近な野草についてあれこれと・・・。 日本の山野草を種子から育ててみませんか?

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あけぼのそう 曙草 リンドウ科

あけぼのそう

 アケボノソウの花の精緻な美しさは、言葉では表しきれないものがあります。この名前は、花の浅黄色に白い絹布を被せたような色合いを、しらじら明けのあけぼのの空の色に例えたとのことです。そして黄色の蜜線を星、黒い(深緑色)斑点はまだ明けきらぬ夜の闇でしょうか。一片の花弁の上に抽象化されて再構成された朝の景色の一齣です。
 この花の名は古くからのものか、比較的新しいものかわかりませんが、名付け親は自由な発想の持ち主だったようです。この花の美しさが見るものの感覚を研ぎ澄まさせたということもあるでしょう。

 草丈は大きいものでは1mを超え、枝分かれした頂端に大きさ1~2cmの花を上向きに次々に咲かせます。アケボノソウは山の湿地などでは珍しいものではありませんが、生える環境が人の近づき難いことと、全体として人目を惹く色味に欠けるため茂みに溶け込んでしまい、見過ごされれることが多いようです。
 初秋に咲き始め、花が終わると花弁は散らずに雌しべを覆うように閉じて、次第に緑色に変わります。閉じた花弁が茶色く枯れる頃、子房が膨らんで先を覗かせます。(このころ中に詰まった黒い種子が透けて見えるのも、味のあるものです。)やがて晩秋の初霜の降りる頃、子房の先が二つに割れてたくさんの種子がこぼれ落ちます。
 越年草で春の芽出しから開花までの数年は、ロゼットで過ごします。この頃の姿がオオバコにそっくりです。おんたけの庭にアケボノソウのロゼットが沢山あったのを、オオバコと間違えて片っ端から毟っていたことがありました。それで「うちのすぐ傍の空き地にはアケボノソウが沢山咲くのになんでうちにはないんやろう」て・・・。

 この野草はセンブリの仲間ですので育て方も準じますが、水枯れに弱い、少し暑さに弱いということで丁寧な管理が必要になるかもしれません。
 センブリ・リンドウの仲間の栽培といえば『春ちゃん』の専門分野ですので、リンク先の「和歌山・紀南地方の山野草」ではアケボノソウも採りあげられていますので、参照されることをお勧めします。
 大変水揚げがよく花持ちも良いので、鉢で育てて切花にされることをお勧めします。和洋どちらの扱いでもよく映えます。ただしあまり暗い所では花を閉じるので注意が必要です。
 野草は自然の中で見るのが最も美しいという人がいますが、そうとは限りません。視点を変えて新たな魅力を見出すこともまた、花を愛し親しむ一つの方法です。
 必ず花をいくつか残して、来年の分の種子を確保しましょう。
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テーマ:野草の写真 - ジャンル:写真

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