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身近な野草についてあれこれと・・・。 日本の山野草を種子から育ててみませんか?

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淀川ちっちゃいもの倶楽部(9)

 再び外来種。今回は比較的新入りから2種採り上げます。


コゴメバオトギリ オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草 ヨーロッパ原産 昭和初期に野生が発見される。 草丈20~50cmくらい、花は径約2cmで一日花。ふちに黒点が並ぶ。

 セントジョーンズワートと呼ばれるセイヨウオトギリソウの変種で、各地で野生化しています。 
最近淀川に進出し、橋頭堡を築きつつあるようです。都市部でこのタイプの花の(木ではなく)草を見かけたら、日本のオトギリソウではなく、このコゴメバオトギリソウを考えたほうがよいかもしれません。
日本のオトギリソウの仲間との明らかな違いは、葉の形と花と葉の模様です。

 オトギリソウの仲間は多くの場合、葉に付く点々模様で種を判別するのですが、コゴメバオトギリは葉が細く沢山付いていて、花のふちに黒い点々、葉のふちに黒い点々、葉の内側に白い点々があります。日本のオトギリソウの仲間でここまで白い点々が目立つものはなく、これが名の由来ではないでしょうか?。
 なおハーブとして有名だからといって、素人が扱うのは禁物です。感光性の皮膚炎を誘発する成分をもつ毒草で、アメリカなどでは牧場の強害草として駆除の対象になっています。
 画像の固体は、撮影後引き抜きました。


ナガエツルノゲイトウ ヒユ科ツルノゲイトウ属の多年草 中米原産 1989年に尼崎で確認される。
水辺を好み、岸を覆うように茎を広げ径5mmほどの花を多数咲かせる。



ナガエツルノゲイトウ
 
 私は4年ほど前に淀川のワンドのふちを歩いているときに、上の画像の植物に初めて出会いました。水辺にはびこる艶々とした葉とカサカサした花が印象に残りましたが、私の持っている図鑑では記載がなく、何だか分からないままですぐに忘れてしまいました。
 今年淀川の水辺を歩いていて、また大きな群生に出くわしたのですが、まじまじと見ているうちに花がヒユ科のノゲイトウに似ていることに気付き、ネット検索でようやくナガエツルノゲイトウと同定できました。4年前に同定できなかったのはまだ日本に帰化して間もなかったために、私の古い図鑑では掲載されていなかったからでした。

ノゲイトウの花

 ナガエツルノゲイトウといえば、今をときめく(?)特定外来生物指定第一号にオオクチバスなどと並んで指定された強者中のつわものです。遠い中米の熱帯の水辺が故郷ですが1989年に尼崎で発見されて以来、瞬く間に日本中に分布を拡大しました。
 有機物が多く温暖な水辺を好み、猛烈な繁殖力で在来種を蹴散らしてどんどん蔓延し、浅瀬などは埋め尽くしてついには水をせき止めて洪水の原因にまでなるという凄まじいヤツのようです。
 淀川のワンドでは今年駆除を行ったそうですが、それでもいたるところで蔓延って増える一方です。ナガエツルノゲイトウが淀川にやってきてからわずか10数年で岸辺の風景は様変わりしてしまいました。
 皆さんのところの川のほとりはどうでしょうか?上の画像の花が咲いているのを見かけたことはありませんか?

 ところでこの水草はどうやって侵入したのでしょうか?そしてかくも短時間尾うちに分布を拡大しえたのでしょうか?足も翼もないのに海を泳いで来ることは出来ません。渡り鳥が運んだという説がありますが、熱帯魚店で販売していたのから逃げ出した(放流した)というのが果てしなく黒に近い灰色のように思えます。ナガエツルノゲイトウは丈夫で美しい観賞用の水草として輸入販売されていましたから。
 同じく特定外来生物に指定されたウォーターレタスや、ミズヒマワリも熱帯魚の水槽から逃げ出して、というより放流されてどえらいことになってしまっています。ここでは詳しくは触れませんが、それらが原因で生態系の擾乱などというデリケートなレベルではなく、公害化して水辺の生態系を根こそぎ破壊しかねないほど深刻な現象が各地で進行しています。
 にもかかわらず、未だにどれも普通に店頭販売が容認されているというのはどうしたことでしょうか?ほんの小さな切れ端が川に放流されただけでも、それらは数年で大繁殖してしまい、そして根絶は事実上不可能なのにです。これ以上の問題の深刻化を押し留めるためには、一切の流通を取り締まるべきなのに、現実は全く自由に販売されているように見えます。特定外来生物に指定しながら結局キャッチ・アンド・リリースを容認しているオオクチバスの件といい、どうにも納得いきません。

 私たちは、目先の利便性だけで生命や自然をあまりに軽く扱って、その後の影響についてあまりに無頓着だったのではないでしょうか?外来種によって引き起こされる問題は、結局はすべて人間の身勝手が招いたものです。
 この国の自然は私たちだけのものではなく、全ての生き物とその子孫のために残されるべきものですから、もっと大切にするように心がけるべきです。
 
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