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身近な野草についてあれこれと・・・。 日本の山野草を種子から育ててみませんか?

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Parrot feather




 オオフサモは別名をパロットフェザー(鸚鵡の羽根)という羽毛のよう葉を広げる優雅で美しい水草です。ブラジル原産で水槽用の水草として使われるのですが、かつては一部の池沼の水辺を彩るために放流したこともあるそうです。また水質浄化効果が高いため、池沼や河川で栽培しようという計画もあるようです。繁殖力が強く、大阪のような暖地では一年中葉を茂らせています。淀川でもワンドの浅瀬ではナガエツルノゲイトウと盛んに陣取り合戦を展開しています。
 

 オオフサモは抽水性植物といって根の部分を水底にもぐった状態で茎葉は地上部で茂らせます。このタイプの植物は生育中に大量の水を吸い上げるものが多く、生育旺盛なオオフサモが繁殖すると、ちょっとした沼や浅瀬ぐらいなら瞬く間に干上がってしまいます。
 植物にとっては短期間干上がる程度なら殆ど影響はありませんが、浅瀬に生きる水生昆虫や小さな魚たちにとってはどうでしょうか?

 かつてこの国の水辺を代表する抽水性植物はヨシ類を除くとタコノアシやカワジシャという植物でしたが、現在では多くの場所で絶滅が心配されるほど減少し、その場所にはオオフサモやナガエツルノゲイトウといった外来の水草がびっしりと生えるようになりました。はたして在来の野草は天敵を持たない外来種に対抗して生き残ることができるでしょうか?

 水質浄化能力が高いということは、草体全体が栄養に富んでいるわけで、水辺で栽培して刈り取って肥料にしようという案があるそうです。しかしこれはもし刈り取らないとそれだけ栄養豊かなヘドロの元にもなるということです。現に日本も含めた世界中で同じ目論見で栽培されたホテイアオイが回収されぬままヘドロ化して水質悪化の元凶となってしまっています。そのうえ逃げ出したホテイアオイが駆除が不可能なほど大繁殖して深刻な社会問題ともなっています。オオフサモはホテイアオイよりも浄化能力(汚れを養分に変えて溜め込む能力)に優れ、刈り取っても地下茎で生き残ってすぐに再生する優れた再生産性があり、地上の枝一本からでも瞬く間に増殖する能力があります。河川で栽培するということは、逃げ出すのを防ぐのは不可能だと思いますが、その後はどのような事態が巻き起こることになるでしょうか?

 人間は安全な飲み水なしでは生きていけません。そのためには健全な水環境を維持し続けなければなりません。自然の河川は微妙な環境と生態系のバランスを保ちつつ、水質を浄化して安定した水環境を維持してきました。もしこの役割を人間が独力で行わなことになると、どれだけの莫大なエネルギーと技術を要することになるでしょうか?趣味で飼う熱帯魚の水槽の水質を維持し続けるだけでも大変なコストを要するのです。
 自然の河川や池沼を人間が気ままに使える熱帯魚の水槽のように、安易に外来種の魚を放したり水草を流すことは、自然のバランスを崩して浄化システムを破壊し、結局自分自身の首を絞めることとなりかねません。
 
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コメント

悪者は

TBありがとうございます。
こちらの記事にTBさせていただきました。
外来種の侵略には考えさせることがたくさんありますね。
綺麗だなーと眺めている植物が悪者扱いされると,植物は自分で好き好んでここに来たわけじゃないのに,なんて愚痴が聞こえてきそうです。
全ての悪者は人間なんですけどね。

  • 2005/09/09(金) 15:41:54 |
  • URL |
  • WAKA #RVp6i8PI
  • [ 編集 ]

WAKAさん

TBありがとうございます。
外来種=悪役みたいな単純な構図ってのはずるいですよね。
悪いのは人間なんですから。
でも放って置くとどんどん弱い種は減っていってしまいます。
なんとかバランスが採れるように考えなければいけません。

  • 2005/09/10(土) 00:02:27 |
  • URL |
  • ごまのはぐさ #-
  • [ 編集 ]

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