ごまのはぐさのこまごまことのは

身近な野草についてあれこれと・・・。 日本の山野草を種子から育ててみませんか?

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ばいけいそう 梅草 ユリ科


 今回の記事は、一部虫嫌いの方に嫌悪感を催すかも知れません。ご注意ください。

 植松黎氏の名著「毒草を食べてみた」は冒頭この毒草の話題からショッキングに幕を開けます。妊娠した羊がバイケイソウを食べるとその胎児に・・・その衝撃的な内容はとてもこちらではお話できませんが、恐ろしさと共に、生命の不思議と毒のもつ神秘を感じざる得ません。人が食べても場合によっては死に至る猛毒植物ですが、反面その成分が脳腫瘍の治療薬として使用されるそうです。
 
 山の薄暗い沢沿いや、湿った林床に群生しています。高原などでは湿った草はらにも生えますが、やはり日陰を好むようです。暗い林床ではしばしば大群生しますが、ほとんど花を咲かせずに葉だけを茂らせます。夏にはおおかた虫に食われて穴だらけで、汚く腐って立ち枯れています。ごく稀に花の咲いた固体にあっても、花の殆どは虫に齧られて薄汚れています。花からは、薬物系で揮発性の強い嫌な匂いが漂い、ハエやアブの類が群がります。花の中ではしばしば肉食の昆虫が待ち伏せて、捕まえてはむさぼり食っています。隠花植物とはこの植物のためにある言葉のようです。
 
 それが昨年は異常気象のためかおんたけの各地で一斉に花を咲かせ、山の路傍で、高原の畦道で、あるいはスキー場でと、バイケイソウのお花畑が突如として現れました。花がなくて気付かなかったのが、いたるところで蔓延っていたのだと驚きました。
 日陰の固体と違って、日向で見る花は思いのほか清楚で美しく、私は長らく持っていた認識を改めました。その名の通り枝一杯に花を咲かせた白梅さながらです。
 カメラを構えると途端に冷たい強風が吹きすさび、震えながら止むのを待つうちに無情にもピーッと電池切れの音。私はこの気まぐれな花に弄ばれてしまいました。
 後日別の場所でどうにか写すことができましたが、やはり虫食いだらけの花が殆どで残念でした。

 毎年この毒草を山菜のギボウシと間違えて中毒を起こす人がいるそうです。慣れれば見分けるのは簡単ですがご用心ください。
 植松黎著「毒草を食べてみた」はまことに教育的な良書ですので、是非とも一家に一冊は欲しいところです(半分嘘で半分本当)。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://gomanohagusa.blog10.fc2.com/tb.php/44-d6661eae
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

まとめ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。