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身近な野草についてあれこれと・・・。 日本の山野草を種子から育ててみませんか?

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ミヤコグサとセイヨウミヤコグサ


ミヤコグサ マメ科・ミヤコグサ属の多年草
アジア各地と日本全土に分布。日本には農耕と共に移入した史前帰化植物ともいわれる。 
セイヨウミヤコグサ マメ科・ミヤコグサ属の多年草
ヨーロッパ原産で世界中に帰化。日本には戦後帰化しているのが発見され現在では全国に分布。
 最近は都市部のみならず郊外山間部でも急速に両者の交代が進行しています。開発による自生地破壊および草原の管理放棄によるミヤコグサの減少と、法面緑化用・牧草などとして人為的にセイヨウミヤコグサの種子が散布されたのが原因と考えられます。
 両者は外見が似ていて紛らわしいのですが、よく観察すると見分けることが出来ます。もしあなたの町で見かけられたら、どちらか確かめられてください。
 ここで比較されるのは、我が家で同一環境下(同じポットに同時期に播種)で育てられたものです。

 まず両種の共通の特徴としては、レモンイエローの蝶形花(上の画像)であることです。一般にセイヨウミヤコグサ(右側)のほうが大きく、花数も多いとされますが、個体差がありそれだけで見分けるのは困難です。私の観察した範囲ではセイヨウミヤコグサには芳香があり、在来種には香りがないのですが、全てに共通するかは不明です。
 
ミヤコグサ
葉はどちらも1枚が5枚の小葉に分かれ、倒卵状楕円形というと難しいですが、上の画像のような独特の形です。両種とも白い粉を振ったように見えるのが、セイヨウミヤコグサのほうがより白っぽいといわれることもありますがこれも個体差があり、あてになりません。
 
ミヤコグサ
両種とも一点から放射状に這うように茎を広げます。セイヨウミヤコグサのほうが各パーツが大きくなることが多いのですが、茎の数はミヤコグサの方が多く出すようです。

 両種の違いで確実に見分けられるのは、毛の有無とされています。
 
ミヤコグサ
ミヤコグサのがくには毛がなくつるんとしています。
 
セイヨウミヤコグサ
セイヨウミヤコグサのがくには毛が目立ちます。これは虫眼鏡がなくても、容易に見分けられます。
 
ミヤコグサ
花のがく以外の部分でもミヤコグサは無毛で、
 
セイヨウミヤコグサ
セイヨウミヤコグサには葉柄と茎に毛が見られ、花がなくとも見分けることができます。
 
 実は最近はこの両種のほかにネビキ(根引き)ミヤコグサという外来の新手が加わり(これも法面緑化用に人為的に広げられた)、勢力を伸ばしています。
 これはパーツの形はよく似ていますが、花茎ひとつに5個以上咲くことと、茎を切ると中が空洞になっているので見分けられます。また地下茎を出して増えることから、引っ張ると繋がった複数の株がずるずる付いてきます(名の「根引き」の語源)。

 ミヤコグサと他の2種は人間の見た目ではさほど特徴は変わりませんし、在来種より沢山花を咲かせて美しいという人もいます。ネビキミヤコグサは根を張り巡らすので、イタチハギと並んで法面緑化用植物として優等生扱いです。そのためか木曽御嶽山で見られるのはセイヨウミヤコグサとネビキミヤコグサばかりです。
 しかし、本当にそれでいいのでしょうか?そうして野に放たれた植物はもう人間にはコントロールできません。私たちは人間にとって美しいから、便利だからと安易に外来種を持ち込んで野に放ち、数千年にわたって維持されてきたこの国独自の生態系をわずか数十年で破壊し尽そうとしているのです。こんなことを続けていると私たちは歴史上最も愚かな世代として後世に語り継がれることになってしまいます。

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