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身近な野草についてあれこれと・・・。 日本の山野草を種子から育ててみませんか?

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おうれん 黄連 キンポウゲ科

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 春植物の花がよく妖精に例えられますが、その呼び名に最もふさわしいのがこのオウレンの花だと思います。
 雑木林の林庄で、雪が溶け切らないうちからひっそりと花を咲かせ、カタクリやイチリンソウの仲間が花弁を広げ人や昆虫で野が賑わう頃には、花を散らせてしまって矢車のような果実だけがそよ風に揺れています。

 決して華やかではなく、むしろ地味な印象の花ですが細部までよく観察すると、その繊細な美しさは神秘的ですらあります。
 長さ1cm弱の花弁(実はがく片)は半透明の乳白色で、雌雄異花・・・というか、雄花と両性花を咲かせます。栄養状態が十分でないと雄花になるようです。(これは同じキンポウゲ科のクサボタンと同じです。)


雄花。繊細なおしべ。


両性花。雌しべと花弁のコントラスト。

 ところでオウレンと言えば、漢方薬の材料としてご存知のかたも多いと思います。根を干して細根を焼いて取り除いたものを黄連(おうれん)といって、健胃剤として使われます。黄の字が入る通り根は黄色を帯びていますが、これはベルベリンという成分が含まれているためです。
 ベルベリンは強い抗菌作用があり、一部の細菌には抗生物質に匹敵する作用が確かめられているそうです。生薬成分の科学的な分析の歴史は浅くて未だ未解明な部分も多く、これから新たな効用が見出されるかもしれません。
 そして日本のオウレンは特に品質が良いとされ、かつては盛んに中国にも輸出され、重宝されたそうです。
 里山の雑木林にはオウレンのみならず薬草が沢山生えています。カタクリ・フクジュソウ・エンゴサク等など・・・。かつての雑木林は薪炭の供給源であると同時に、貴重な薬草の農場をも兼ねていたのです。

 先日訪れた、まだカタクリの花が咲かないマキノのカタクリ園では、オウレンの花が沢山咲いていました。
 まばらに訪れる人は幻のような花を、地面の色に紛れて見つけられないのか、あるいは見つけていても関心を惹かないのか、ただカタクリの咲かないのを残念そうに足早に通り過ぎるだけでした。
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