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しらねせんきゅう 白根川きゅう セリ科
![article152[1].jpg](http://blog-imgs-23.fc2.com/g/o/m/gomanohagusa/article152[1].jpg)
アレンジやブーケ用花材として女性に人気のホワイトレースフラワーは、柔らかなカーブを描くステムに、カスミソウのような繊細な小花を豊満に咲かせて天国的なイメージを抱かせます。
信州の渓流沿いには、夏の終わりごろになるとホワイトレースフラワーを少し骨太にした感じの、シラネセンキュウの花が開き始めます。大きなものは高さ1mを超えて、花の直径は一房20cmにもなります。近づいてみると一つひとつの花にも整った形で美しく、かすかに芳香があります。

セリ科の植物は図鑑などの写真では非常に似通ったものが多く、種の同定にはいつも戸惑います。文章での説明では「葉は3出羽状複葉。小葉は卵形、粗い鋸歯と縁に微毛がある。7〜8月ごろ、複散形花序を出し白色の小花を多数着ける」と難しい用語が並び、私の低容量の頭では、フリーズを起こしてしまいます。
実物を丁寧に見比べれば、それぞれしっかりした個性を持っているので簡単に見分けられるのですが、いざ言葉で伝えようとすると難しいことになってしまいます。学問云々の話は別にして、何事でも正確な理解を得るには、実物に触れることが近道だと思います。
新芽はセリ同様に食べられますが、香りも味も少し強く感じます。汁の実にしたり、お浸しにするのですが、ある本によるとインスタントラーメンとの相性が良いとか?
シラネセンキュウとは、白根山に生えるセンキュウに似た植物という意味です。センキュウとは中国産の香気の強い薬草ですが、香りも姿もあまり似ていません。因みにシラネセンキュウは中国野菜風、センキュウはちょっとカレー粉のような臭いです。
生える場所も日光の白根山に限らず、山地なら木漏れ日の下で普通に見られますが、相当湿り気の多い肥えた土壌を好むようです。
晩秋にこれもまた言葉で説明し辛い、独特の形の種子を実らせます。茶色くなった頃に採取して採り播きにするとよく発芽しますが、冬越しが大変なので保存して一月頃に播くのが良いと思います。栽培は容易な部類で、二年目から開花します。鉢に植えると小さく作れます。最近はホワイトレースフラワー等のセリ科の園芸種も人気が出てきましたが、在来のセリ科の野草のもつ園芸的価値を見直すきっかけにもなればと思います。
水揚げが良く、茎がしっかりしていますので切花に向いています。雨に当てないことで花持ちが良くなりますが、花が散りやすいのがセリ科の花の共通の欠点です。
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