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ぼたんづる 牡丹蔓 キンポウゲ科

牡丹鶴とは着物の模様にありそうな雅やかな名前ですが、鶴は残念ながら蔓と書きます。葉が牡丹の葉に似たつる草だから牡丹蔓とはちょっと興ざめです。
植物図鑑では普通センニンソウ属と呼ばれますが、園芸的には学名からクレマチス属と呼ばれることが多くなってきました。言葉は生き物ですから変っていくのは仕方ないのですが、日本語のもつ薀蓄も大切にして欲しいものです。
ついでに昔の本を見てみると「ウマノアシガタ科センニンソウ属ボタンヅル」となっています。今は「キンポウゲ科クレマチス属ボタンズル」ですからまるで全然違う植物ですね。どちらがいいかは別として。
属名の通りテッセンやクレマチスにごく近い植物で、蔓はそっくりです。1cmくらいの花を蔓の先に羽衣ジャスミンそっくりに沢山咲かせます。山地の路傍ではごく普通に見られる花ですが、あまり目立ちません。夏に咲く白い花は、強い陽射しで霞んでしまうようです。花には芳香がありますが、少し高い所で咲くことが多いので、気付く人は少ないようです。
花の最盛期は絡んだ木が花のドームのようになり、大変美しいものですが、庭ではあまり栽培されません。最近は海外から似た系統がぞくぞく導入されて人気を集めている一方で、あちらではこのボタンヅルが愛されて栽培されています。面白いことですが、寂しくもあります。
挿し木を試したら簡単に根付きました。種子は蒔いたことがありませんが採り播きでよく発芽するそうです。うちは放任主義ですが細かい管理はテッセンに準じてよいと思います。寒さには強いのですが平地では少し暑がるかも知れません。アーチなどに絡ませるとよく茂ります。茎は折れやすいので注意が必要です。
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