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身近な野草についてあれこれと・・・。 日本の山野草を種子から育ててみませんか?

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スズメウリ

スズメウリ

 スズメウリは名の通り、原野や水辺に生えるウリ科に分類される細長いつる草です。前回紹介した同じウリ科のゴキヅルが水辺のみに生えて猛烈に蔓延るのに対し、スズメウリはもう少し乾いたところにも生え、アシや木の枝に巻き付いて成長し、群生することはあまりないようです。全体になよなよと頼りない印象ですが、つる自体は丈夫で千切れにくいものです。

 ところで植物図鑑に「原野」という言葉がよくでてきますが、どのような所をイメージされますか?一時『「原野」商法』というのが話題になりましたが、一般的には人手の入らない草地や藪などはすべて「原野」ということになりそうです。しかし植物図鑑で「原野」とされるのは、「氾濫原野」のことを指示しています。
 では「氾濫原野」とはどんなところでしょうか?
 通常私たちが暮す町を流れる川は、堤防によって囲まれています。これは大雨の時に溢れて洪水にならないようにですね。でももしも洪水になったらどうなるでしょうか?家も木も畑もみんな流されてしまいます。それだけでなく上流から流された土砂で泥まみれに埋まってしまいます。かつて、堤防のなかった時代は大雨のたびに洪水になるのが普通でした。その大雨のたびに流されて泥を被るようなところを「氾濫原野」というのです。そんなところでは、肥沃な土壌が洪水のたびに積み重ねられるのですが、泥流のため森林は形成されず、また流されてくる生物や水や餌をを求めてくる生き物たちの坩堝となり、バラエティー豊かな動植物相が発展しました。人類の穀物農業だって氾濫原野を耕作することで始まったものですから、人類も原野で発展した生き物の一つに数えてもいいかもしれません。
 現代の日本では川は上流のダムでせき止められ、堤防で囲まれ、人間の暮す土地はほとんどがアスファルトやコンクリートで舗装されて「原野」はほとんどが消滅させられました。
 その結果原野の生き物たちの多くは、今や干上がる池に残された水溜りにもがく魚のように追い詰められています。そしてその水が完全に干上がるときには多くの生き物の命が失われるのみならず、新たな生物を生み出す命の揺りかごをも同時に失われることにもなります。現にRDBのリストの多くは原野を生活の中心とする生き物たちで占められています。

 話が大分横道に逸れました・・・。
スズメウリ
 葉は薄く大きさは3cmほどで三角形にギザギザ、茎と葉には毛があって触るとごわごわします。9月頃に雌雄別々にまばらに咲く花は小さくて緑白色の花弁は5裂します。はもようさんの紹介されたスズメウリの記事で詳しい解説と共に花の画像が紹介されていますのでご参照ください。我が家で栽培していたものにも咲いていたのですが、画像を撮りそこねました。
スズメウリ

スズメウリ
 雌花は花後一月ほどで1cmほどの球形になり最初は薄緑色、やがて白くなり後に灰色がかってきます。これは白い表皮の中の果肉が熟すと透明になり、中の黒い種子が透けて見えるからです。完熟した果実は触ると容易に崩れますが、ぶら下がったまましわくちゃになったものも多く見られます。これを食べる鳥がきっといるのでしょうが、あまり好まれる味ではないのかもしれません?
 スズメウリの名はこの愛らしい果実をスズメの卵にたとえたそうです。未熟な果実を漬物にするというのですが、こんな可愛らしいものを熟す前に採って喰うな!!と言いたいところです。
 ところでうちのツレアイはどういうことか、スズメのことを「おまっちゃん」と呼ぶのです。ずーっと訳がわからないと思っていたので聞いて見ると、私が焼き鳥屋でスズメの串焼きを食べるのが残酷に思えるので、「おまっちゃん」という名前に変えたら愛着が湧いて食べなくなると思ったらしいです・・・。それにしてもなんで「おまっちゃん」??
 同じ理屈でスズメウリも「おまっちゃん」に変えたら漬物は「おまっちゃん漬け」逆に人気が出そうですね。「おまっちゃん焼き」を頼んでスズメの串焼きが出てきたらちょっとへこみそうですが・・・。

 私はこの小さな実が大好きで、5年前から種子から鉢植えで育てているのですが、毎年つるが伸びるばかりで、肝心の実がちっとも成ってくれません。花が咲いても実に成らずに落ちてしまうのです。人工授粉してみたり、腰水にしてみたりするのですがどうもうまくいきません。一年草ながらつるの先を土に潜らせて根塊を作って増殖する性質があるので、種子が実らなくても毎年つるは生えてくるのですが・・・。
 なにか良い方法がないものでしょうか?
 
 この仲間で赤い実のなるオキナワスズメウリがたまに切花として花屋の店頭に並びます。そちらもまた愛らしいので興味のある方はちょっと覗いて見られてはいかがでしょうか。でも赤い卵だとスズメの卵ではないですよね?
追記 この記事を投稿後に訪問させていただいたtonaさんのブログの記事クリニクラウンでオキナワスズメウリが画像つきで紹介だれていましたのでリンクさせていただきました。

関連記事 ゴキヅル
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コメント

実物を見たくなりました

スズメウリの記事、大変ためになりました。
前半のお話は地球の人間と生き物の歴史を、それも悪い方に進んでいる事実を考えさせられました。
そして後半、スズメウリも見たくなりました。いつか絶対!
「おまっちゃん」ってもしかしてごまのはぐさ様のお名前では?と思ったのですがよくよく読むと違うんですね。面白い奥様です。

  • 2005/11/24(木) 11:22:16 |
  • URL |
  • tona #-
  • [ 編集 ]

ご紹介ありがとうございました。

おはようございます、ごまのはぐささん。

記事内でのご紹介ありがとうございました。
我が家の方では残念な結果に終わったスズメウリですが、
ここで、こんなにたわわな姿を見ることが出来てうれしいです。

未熟な実を漬け物にするんですか…。
実物を見た印象は、「…グリンピース?」でしたので、
これを集めて 漬け込む作業の方が大変そうですが、美味しいのでしょうか?

雀を焼いて喰っちまおうなんて、いけないお人だよ。
雀の串焼き断ちしたら、実るかも…って言うことにしておきましょう。(^^;)

  • 2005/11/24(木) 12:18:05 |
  • URL |
  • はもよう #hv3mJpi2
  • [ 編集 ]

スズメウリ

今年は会うことが出来なかったのですが、この記事とはもようさんの記事とで、いろいろよく分かりました。
実がならないのですか、植物の営みは微妙なところがあるんですね。

  • 2005/11/24(木) 17:43:28 |
  • URL |
  • 横浜のおーちゃん #-
  • [ 編集 ]

tonaさん

人間は、この世の全てを破壊し尽くすだけの力を持ってしまいました。
しかしそれを回復する力は持っていませんね。
そのことを自覚しないといけないと思います。

スズメウリもたまに花屋でも見られますが、種子から育てるのが一番早道ですね。うちのは成ってくれませんが(^^ゞ。
なぜ「おまっちゃん」なのかは結局よくわかりません(汗。

  • 2005/11/26(土) 08:36:46 |
  • URL |
  • ごまのはぐさ #-
  • [ 編集 ]

はもようさん

ご丁寧にご対応いただきありがとうございましたm(__)m。
発芽率は高いので、きっとかわいい実が来年は見られますよ。
私もスズメの串焼きは慎みましょうか・・・。

熟した果実はスイカみたいな香りですので、美味しいんじゃないですか?
まあ売るほどは採れないでしょうが。

オキナワスズメウリはちょうど今頃出回りますよ。
昨日も花屋で見ましたよ。

  • 2005/11/26(土) 08:41:54 |
  • URL |
  • ごまのはぐさ #-
  • [ 編集 ]

おーちゃんさん

アシが茂る水辺近くなどに生えるので、探してみられてください。
ウリの仲間はヘチマもそうですが、案外気難しいですね。
スズメウリは野生でも実が成らずに枯れているほうが多く見られます。

  • 2005/11/26(土) 08:45:01 |
  • URL |
  • ごまのはぐさ #-
  • [ 編集 ]

いまだ

うちの庭に生えてくれないかと、待っていたのですが、まだ来ません。
近所でも見つけることができていないのですが、カラスウリと違って、難しそうですね。
念力で、うちに呼びたいと思います。

  • 2005/11/27(日) 15:12:25 |
  • URL |
  • noel #z6XohUmo
  • [ 編集 ]

noelさん

カラスウリよりも相当水を好みますので、
どこにでもあるよいうわけにはいけませんね。
でも念力を使えばなんとかなるかもしれませんねi-274

  • 2005/11/28(月) 08:46:46 |
  • URL |
  • ごまのはぐさ #-
  • [ 編集 ]

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いつもお散歩している公園は、小学校に隣接しています。 今は、運動会の練習に余念がありません。 楽しげな音楽。威勢のいい先生のかけ声と、子ども達の元気なお返事。 一生懸命 練習している横で、フェンスの植物を観察していたら、 とっても可愛いものを見つけちゃいまし

  • 2005/11/24(木) 12:06:15 |
  • 公園おさんぽ日記

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まとめ

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