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身近な野草についてあれこれと・・・。 日本の山野草を種子から育ててみませんか?

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こおにゆり 小鬼百合 ユリ科

コオニユリ
215KB - 1000 x 744 (画像/jpg)

コオニユリ

コオニユリ

コオニユリ

 コオニユリは信州の山に咲く夏の花の代表格です。草原で、林縁の路傍で、断崖の絶壁でと到る所で真夏の太陽に照り輝く大きな花は、抜群の存在感をもって目に焼き付きます。草原を一面覆い尽くすように咲くのも素晴らしい眺めですが、民家近くで残されて数本群れ咲くのも、草薮の中から1本高く抜きん出て、重そうな花をたわわに付けているのも美しいものです。訪れたカラスアゲハの黒い羽が花粉で赤く汚れるのを見られるのも、このユリならではの楽しみです。

 コオニユリとはよく似て里近くに多いオニユリに比べて小さいことから名付けられたようですが、オニユリもコオニユリも、美しい花なのに名前で損をしているようで、他のササユリやヤマユリよりも一段低く見られるように感じられます。
 大きな百合根を食べるオニユリの名は、ササユリと比べて大きく豪壮だからとも言われますが、赤ら顔にあばたの花に鬼の顔を見たとも思われます。または精霊が還るという盆の頃に、野辺に群れ咲く緋色の花に禍々しいものを感じたのでしょうか?「鬼」の命名は都市のエリート層によるものでしょうから、庶民には元々なんと呼ばれたか気になります。

 コオニユリは百合根が大きくならず、地下茎を伸ばして新たな株を増やします。そのため環境が合えば大群生となり、荒れ野が瞬く間に花畑となって驚かされることがあります。しかしその咲ききわまった翌年には忽然と姿を消すこともあり、ミステリアスな植物です。
 信州木曽の庭の一隅に数十本のコオニユリの自生があり、毎年花を楽しみに通っていたのですが、3年前のその花の盛りにイノシシに掘られて全てなぎ倒されてしまいました。散り敷かれた花弁で地が染まった様は無残そのもので、哀れを誘いましたが、相手がイノシシでは怒るわけにもいけません。
 しかし分からないことにその周辺で難を逃れた小さな株も、翌年は一本も芽を出さず消滅してしまったのです。偶然なのか何か理由があるのか不思議なことです。

 花後に沢山実る種子は紙のように薄く、3裂した果実の中から風で飛ばされていきます。
 種子は頼りなくみえますが、蒔いてみるととてもよく発芽します。昨年誤って播種床にばら撒いてしまい、あちこちから芽を出して困りました。性質は強健で成長が早く、目に見えてみるみる葉の数を増やし大きくなります。細かな管理をしなくても発芽から3年目には開花株となるコオニユリは、種子蒔き初心者が練習用に手がけるにはうってつけだと思います。
 切花にするには、短めに切れば株が弱りませんが、コオニユリに限らずユリの仲間は突然消滅することがありますので種子蒔きは毎年続けたほうが良いと思います。
 花が終わった切花を土に挿しておくと、根付いて新しい株が出来るそうですが、未だ試したことがありません。百合根とは、もともと茎が変化してできたものですので、ありえそうな話です。

コオニユリ

コオニユリ

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テーマ:野草の写真 - ジャンル:写真

コメント

質問!

これを読んでいたら、八百屋さんで売ってるユリネを植えたら、どうなるんだろう?
と思っちゃいました。
ユリネを買うと、オガクズの中に入っていて、あれは何のために?と思ってました。
(活きた毛蟹とかもオガクズに入っていますけれど・笑)
ユリネを植えたら、ユリが咲くのかな~?

  • 2005/11/16(水) 19:35:16 |
  • URL |
  • ひろりん #pYrWfDco
  • [ 編集 ]

ひろりんさん

八百屋で売っているユリネは・・・
どうなるか植えてみましょう(^^)。
結構深く植えないといけませんよ。
ユリネの高さ×8の深さです。

コオニユリの種子をお送りします。
風邪気味で木曽にも行っていませんので、
来週までお待ちくださいm(__)m。

  • 2005/11/17(木) 08:49:53 |
  • URL |
  • ごまのはぐさ #-
  • [ 編集 ]

なんだか、寒そう

おはようございます。
ブログリングの更新のお知らせを見て、夏の花だ!!と思ってとんできたら、
さ、寒そうですねぇ、トップの写真。…あ、自分が今、寒いからかしら?

私が検索してみた時には、
開国して、西洋人がやってきた時に、
大きな百合の花に驚き、魅せられて、
たくさんのユリが持ち帰られ、園芸種として作り替えられたけれど、
オニユリ、コオニユリの黒い斑点は、
…欧米人が一番気にしているお肌のトラブル…ソバカスを連想させて、
嫌われた…という話がヒットしました。
花粉に触れるとソバカスになるとか、見ただけで悪い影響があるとか、
もう、さんざんな言われっぷりだったみたいですよ。(^^)
可愛いのにね。

欧米から逆輸入された園芸種の百合たちは、大きくて華やかですから、
そちらに目を奪われがちなのはわかりますが、
日本の野山に昔からあったこの花を、もっともっと誇りにしてもいいように
思います。
幸い、日本人にとって、ソバカスは
チャームポイントくらいにしかなりませんから。

”オニ”と呼ばれるまでは何と呼ばれていたんでしょうね、私も気になります。

  • 2005/11/17(木) 09:48:25 |
  • URL |
  • はもよう #hv3mJpi2
  • [ 編集 ]

赤鬼ですね

谷川岳の岩場からポツン、ポツンと目に付いたのがこの花。
見事なオレンジ色に輝いていました、わすれられない光景です。
百合根を作らない百合だったのですね。

マツムシソウが発芽しました!
問題なのは今後の管理ですが。

  • 2005/11/17(木) 11:06:03 |
  • URL |
  • yui #-
  • [ 編集 ]

百合根を植えたら

こんにちは 初書き込みです、宜しくお願いします。
私は スーパーで買った 小さめの百合根を植えたら、ホソバコオニユリが咲きましたよ。
毎年ドンドン増えています。確かに 同じ場所より少しづつ ずれていってるような気がします。
種も出来てるのかな~気がつかなかったけど、来年はよく観察してみようと思います。
今年の年末はオニユリの百合根をGET! して 是非 植えたいです~。

  • 2005/11/17(木) 17:57:27 |
  • URL |
  • 森みかん #lJ6.ovOo
  • [ 編集 ]

はもようさん

ふぶいているように見えましたでしょうか?
でも確かに、オヤマリンドウが咲く高地草原での撮影ですから、
夏でも風は冷たかったですが・・・。

欧米でのユリの人気は日本では想像もつかないほどのようですね。
盛時には膨大な量の球根が掘り取られて輸出されたそうですから。
コオニユリがまだ各所で多く見られるのは
欧米で嫌われたからでしょうか?
多少は関係ありそうです。

植物を交配して作りかえるということは、
文化・技術として素晴らしいとは思いますが、
「改良」という言葉は使いたくないですね。
ありのままの自然の美しさへの畏敬の念こそ、
日本人が世界に誇るにたる美意識でしょう。

草の名は、標準和名より生活に根ざした名のほうが
よほど相応しいものがありますね。
本当は好きな名で呼んでいいんです。

  • 2005/11/17(木) 21:19:58 |
  • URL |
  • ごまのはぐさ #-
  • [ 編集 ]

yui さん

緋色の花の美しさは他に代えがたいですね。
ユリネは作りますが、小さいのです。
大きいのより味は良いようですよ。

マツムシソウの開花おめでとうございますヽ(^。^)ノ。
混んできたら植え替えて水さえやってれば育ちますよ。
たぶん今発芽したのは慌てもので、
多くは来年の春になると思います。
冬越しはまったく心配いりませんです。

  • 2005/11/17(木) 21:25:15 |
  • URL |
  • ごまのはぐさ #-
  • [ 編集 ]

森みかんさん

コメントをありがとうございますm(__)m。
オニユリでなく、コオニユリが咲きましたか。
コオニユリとオニユリの交配種かもしれませんね。
オニユリはコオニユリの花粉でよく結実するそうです。
コオニユリは一度掘ったことがあるのですが、
びっくりするくらい長く地下茎を伸ばしています。
驚くべきバイタリティーです。
来年はぜひ種子蒔きもお試しください!!

  • 2005/11/17(木) 21:30:58 |
  • URL |
  • ごまのはぐさ #-
  • [ 編集 ]

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