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身近な野草についてあれこれと・・・。 日本の山野草を種子から育ててみませんか?

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しおがまぎく 塩釜菊 ゴマノハグサ科

  
 山の草原に咲くシオガマギクの美しさは、写真では半分も伝わりません。またさっと見て通り過ぎるような見方でも、魅力は掴み切れないと思います。
 花は山に咲く花の中で最も濃く鮮やかな紅紫色ですが、エナメルのような光沢があるため、写真では色がとんでしまいます。葉の表面に密生している透明の細かい毛がプリズムのような働きをするのか、角度によって葉の色が微妙に変化します。とても美しく味わい深いのですが、これも写真で再現するのは無理な話です。
 この植物は花のみならず菊に似た「葉まで」趣き深いことから、「浜で」趣き深い塩釜を洒落てシオガマギクと名づけられたそうです。たしかに葉まで美しいのは納得がいきます。でも趣深い塩釜ってなんでしょう?

 塩釜というのは塩を作るために海水を煮詰めるための釜ですね。釜というと普通は五右衛門風呂のような物が想像されます。そんなものが趣き深いと言われても、ピンと来ない人がほとんどだと思います。
 しかし明治以前の塩釜の様子を調べてみると、どうやら糸口が見えてきます。昔の塩釜は粘土造りで、今のプールぐらいの大きさの巨大なものだったそうです。そこに海水を注いで大量の葦や茅を炊いて煮詰めていたらしいのです。
 さんさんと太陽が降り注ぐ浜辺。轟々と燃え立つ炎、大量に湧き上がる白煙が青空目がけて立ち昇ります。巨大な塩釜では海水が煮えたぎり、放射される熱で辺りの空気はかげろうのようにたなびいたことでしょう。塩田で働く人夫は日に焼けて真っ黒、着物は白く塩をふいています。波の音に混じって人夫の歌や掛け声が聞こえたかも知れません。想像を膨らませると、塩釜は趣きのある風物であったように思います。

 シオガマギクは他の植物の根に寄生する半寄生植物だと言われます。ですが私が観察した限りでは、単独で生きていけるように見えます。庭にあったのを移植しても普通に育っていますし、裸地のような所でも生えてきて花を付けています。
 
 栽培は、暖地では難しいかも知れませんが、冷涼な地方では可能だと思います。以前大阪で種子を蒔いたときには良く発芽して、本葉6枚位まで成長したのですが、夏に腐らせました。冷涼な自生地では発芽から2年で開花した固体を観察しました。
 各地で自生地が消滅しつつある現在、栽培法を確立することも大事だと思います。

 ところでhanaboroさんの記事で知ったのですが、日本に自生のシオガマギクは、DNAレベルではさらに9種類に細分化できるそうです。これからは、遺伝子レベルでの種の独自性への配慮も必要になりますね。
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