ごまのはぐさのこまごまことのは

身近な野草についてあれこれと・・・。 日本の山野草を種子から育ててみませんか?

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ゴキヅル

ゴキヅル
 ゴキヅルはウリ科といってヘチマやカラスウリの仲間で、根元が水に浸かるような水辺に蔓延るつる草です。
 かつては農地の厄介な雑草だったそうですが、最近は全国で姿がみられなくなってきているそうです。でも淀川ではまだ普通に見られ、あるところではつる同士絡みあって折り重なり、浅瀬の浮島状態になっているところもあります。

ゴキヅル
 一年草ですが発芽後株元からおびただしいつるを伸ばして盛んに成長します。葉は三角形にギザギザで、つるに互い互いに付きます。初秋に葉の脇から沢山花穂を出して小さな花を咲かせます。

ゴキヅル
 花は大きさ約5mm、ウリ科に多い雌雄異花です。花穂の上部から咲き始め、上部には雄花が多数付き、下部に1個の雌花が遅れて咲きます。


ゴキヅル
 雄花です。中央に5個のおしべが見えます。花弁は10枚に見えますが、実は5枚で1枚が深く切れ込んで2枚あるように見えています。さらに5枚の花弁同士は根元で繋がっており、花弁が5枚あるのではなく、1枚の花弁が5枚に見えてそれぞれ2つに切れ込んでいるだけということになります。ややこしいですね。

ゴキヅル
  
ゴキヅル
 雌花は花の下部が膨らんでいて容易に見分けられます。将来この部分が膨らんで果実になります。めしべの周りにおしべが見えますが、退化していて花粉は出さないそうです。用を成さないものが残っているのは、進化の途上とみる考え方もありますが、何かトラブルが生じた際の保険として残しているとも考えられます。

ゴキヅル
 受粉した雌花は1月足らずで2~3cmのどんぐり型の果実に成長します。

ゴキヅル
 成熟すると真ん中から切れ込みが入って下部だけポコンと落ちます。生息地は水辺ですので、落ちた種子は水面に浮いてどんぶらこと流されて、新天地を目指します。 

ゴキヅル
 果実の中には2cmほどの種子が2~3個ずつ入っています。小さな花と実にに似つかわしくない大きさです。たっぷり溜め込んだ栄養で他の植物に先んじて一気に成長しようという作戦でしょうか?

 ゴキヅルは「合器蔓」と書きます。「合器」というのは蓋のついたお椀のことで、実の様子から名付けられました。
 余談ですが合器というのは通常漆塗りで、黒くつやつやとしています。ゴキブリは羽がつやつやした合器の蓋のようですので、合器の振り(真似)をしているから「合器振り」と何かで読んだ記憶があって、周りに吹聴していたのですが、「トレビアの泉」で御器を齧るから「御器かぶり」から誤植で「ぶ」が抜けてしまったと紹介されていたそうです。
 知ったかぶりしてしもて、えらい恥ずかしいことです(+_+)。
スポンサーサイト

テーマ:野草の写真 - ジャンル:写真

コメント

ゴキヅルだ~!

おはようございます、ごまのはぐささん。
ゴキヅルと聞いてとんできました。この実、かわいいんですよねぇ。
一度見てみたいと思っても、未だ叶わぬ 憧れのつる草なんですよ。

なんて言っても不思議だったのは、どうしてこんな実が付くのか?
図鑑の写真は、上を向いてふたを開けたものでしたので、
ずっと、そうやって実るものとばかり 思っていました。
ふたを開けて「はいどうぞ!」って言っても…誰が食べに来るんだろう?
こんな美味しくなさそうな種…なんていうふうに。

なるほど~、下向いて水に落とすんだ。へぇ~、良く出来てるなぁ。

うちの方の川にも どんぶらこって流れてこないかしら?
あ、ただし、実は、上向いてふた開けた写真の方がカワイイです。
いや、それだけですけど。←こらっ

あと、ただでも 最初の二文字が一緒で、
嫌でも思い出しちゃう ゴの字の付く虫のことには 触れずに帰ります。
ぞぞぞ~。

  • 2005/11/11(金) 10:15:44 |
  • URL |
  • はもよう #hv3mJpi2
  • [ 編集 ]

はもよう さん

うらやましいですか?
大阪の淀川にはなんぼでも生えてますよー。
ひたひたぐずぐずの水辺まで行かないと見られません。
スズメウリのほうが少なくて、なかなか見つけられません。
ところで珍しい花はカメラを持たずに出かけるとみつかりますね。
先日カメラを持たずに出かけたら、ナンバンギセルの大群生に出会いました。

蓋が開いたら落ちちゃいますから、逆さにして置いて絵を描いたんですね。引っ張るとキュポッと蓋を残してはずれるんですよ。
水辺の植物はクサネムとか面白いのが多いですね。

  • 2005/11/12(土) 08:45:54 |
  • URL |
  • ごまのはぐさ #-
  • [ 編集 ]

なるほど「合器」、ですねェ

きれいな花ですが、とってもとっても小さい花のようですね。
大阪の淀川って都会の川ではないのですか、
当田舎でも、水辺は無くはないですがあまり近づいたことがなく、この草も初めて知りました。
かわいい「合器」でママゴトして遊べそうですね。

  • 2005/11/14(月) 09:54:07 |
  • URL |
  • yui #-
  • [ 編集 ]

yui さん

とっても小さい花ですね。
夏に話題になったカラスウリの20分の1です。
でも種子の大きさはカラスウリの3倍もあります。
淀川は都会の川ですが、コンクリートで護岸を固めるのをやめたため、
水辺の植物や生き物が戻ってきています。
外来種の増殖も物凄い勢いですが・・・。
昔は用水路の廻りに沢山草がありましたが、
コンクリートで固めるようになって姿を消してしまったそうです。
本当に、ままごとにぴったりのサイズですね。

  • 2005/11/15(火) 08:03:11 |
  • URL |
  • ごまのはぐさ #-
  • [ 編集 ]

アンバランス

そう、後で考えて気が付きました。
花の大きさに比べ、異様に大きな実ですよね!

コンクリートの護岸工事、これにより自然は大分様変わりしたと思います。
農業用水路がコンクリートになり、メダカが貴重品になったのです。

  • 2005/11/15(火) 15:49:34 |
  • URL |
  • yui #-
  • [ 編集 ]

yui さん

コンクリートの護岸工事の影響は
とてつもなく大きいですね。
農業が盛んなところほど、
コンクリート工事が盛んにされましたので、
農村で住処を失った生き物が、
都会に逃げ出すという逆流入が起こっています。
これからは変わっていくでしょうか・・・。

  • 2005/11/16(水) 09:14:45 |
  • URL |
  • ごまのはぐさ #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://gomanohagusa.blog10.fc2.com/tb.php/122-8c85274b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

まとめ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。